こんにちは、ミムラです。
海外積立も含め、複数のオフショア投資を実践中です。
さて今回は、タイトルにもある通り以下のテーマでお話しします。
「元本確保」と「元本保証」の違い
この2つは別物なので、混同しないようにしてください。
とくに海外積立おいて、ここを勘違いしたまま契約すると、困ったことになるかもです。
必ず正しい理解をもって、契約を検討すべしです。
日本人が大好きな言葉
日本人は、元本保障・元本確保という言葉が大好きです。
たぶんその裏には、「損したくない」という心理が強く働いているのだと思います。
もしかすると、あなたもこんな投資商品をみると、「お金も増えるし絶対に損することはないから安心」とか思っていませんか?
でもそれは、半分正解で半分間違いです。
元本確保と元本保証、それぞれの特徴から見る違い
元本保証とは?
いつでも必ず元本が保証されているもの
身近な金融商品でいうと、「銀行預金」などがこれです。
1000万円までなら銀行が潰れようが何があろうが、どんな条件下でも元本が保証されますよね。
元本保証のついている商品は、元本割れリスクはありません。でもリスクがない代わりに、リターンもほぼないのが特徴です。
元本保証がある金融商品というのは、集められたお金は、最悪いつでも要求があれば返却できる状態に整えられています。
そのうえで、金融機関はそのお金とは別の資金で運用を行っているので、元本保証という形が可能なわけです。
元本確保とは?
一定の条件下で元本が償還されるもの
あまり聞きなれないかもしれませんが、投資信託や保険商品でよく使われる言葉です。
これは、あらかじめ決められた契約満期まで待てば、元本を払い戻すことを意味します。
つまり逆に言えば、満期になる前に途中で解約・取崩しを行った場合には、元本割れするリスクがあります。というか、ほぼ元本割れします。
これは元本確保型の金融商品が、集められたお金が直接的に運用にあてられているためです。
とはいえ、満期時まで待つという条件をクリアさえすれば、元本保証型よりもはるかに大きなリターンが期待できます。
元本割れするかしないか、タイミングの違い
- 元本保証 → いつどんなタイミングで払い出ししてもOK
- 元本確保 → あらかじめ決めた満期まで待てば払い出しOK
ようは元本割れするかしないか、タイミングの違いです。
元本確保だから「何があっても安心」ではありません。
元本確保型商品を「元本保証」の感覚で購入すると、「思ったんと違う」みたいになりかねないので注意してください。
海外積立における元本確保型ってどんな商品?
- インベスターズトラスト(ITA)社の「S&P500インデックス」
- プレミアトラスト(PA)社の「プロベスト・プリンシパル・プロテクション」
海外積立でも、上記のような元本確保型の商品は日本人に人気です。
というか、僕もやってます。
140%元本確保!?インデックスファンド新興国海外積立はじめてみた。申込みまでの流れ&メリット・デメリットも暴露。
これらの海外商品の特徴としては、以下のように、あらかじめ決めた満期時に元本を大きく上回る元本確保が用意されている点です。
- 満期10年:拠出金の125%
- 満期15年:拠出金の140%
- 満期20年:拠出金の150%
- 満期25年:拠出金の160%
日本の積立型保険と比べると、返戻率がめちゃでかいです。
長期契約になればなるほど、リターンも大きくなります。
商品の中身をみると投資信託とほぼ同じですが、いちおうこれらは「保険商品」という扱いになっていて、本人死亡時には101%の死亡保険金がおります。
ぶっちゃけ、今の日本の積立型保険なんて、満期30年とかで積立ててMAX120%くらいです。馬鹿高い手数料を差っ引かれているからです。
日本にも元本確保型の積立保険はたくさんありますが、これらは総じてクソすぎるので考え直したほうがいいです。
インベスタートラスト(ITA)の積立商品については、これらの記事でも解説しているので参考になればと思います。
海外積立「元本確保型」で知っておきたい注意点
- 満期時より前に解約すると元本割れする
- 途中減額は可能だけど元本確保がなくなる
これまでお話ししてきたように、これらの海外積立もあくまで「元本確保」です。
途中で解約すると元本割れするので、必ず満期まで積立てましょう。
また、積立額は契約前に決めますが、途中で減額すると元本確保がなくなることも知っておきてください。
例えば、こんなケースも考えられます。
毎月500ドル積立てで契約したのに、会社をクビになって収入がなくなったなどの理由で、毎月200ドルに減額するしかない…。もしくは満期まだだけど解約してしまうか…。
こんな風にならないように、無理のないプランで契約することが重要です。
元本確保型保険を検討するなら
ということで今回は、元本確保と元本保証の違い、海外積立における元本確保型商品についてお話ししてきました。
日本の元本確保型保険(生命保険や学資保険など)はさすがに返戻率が悪すぎてダメダメ商品しかないので、入る価値ないです。
同じやるなら、海外積立の元本確保型です。返戻リターンもしっかり確保できるので、検討する価値はあるでしょう。