資産形成

【事実】海外駐在員5つのデメリット&海外積立保険のススメ|日本非居住者の資産形成について。

どうも、ミムラです。

先日こんなツイートをしました。

今回は、これについて少し深掘りします。

海外駐在員の資産形成における5つのデメリット

海外駐在員の資産形成における5つのデメリット
  1. 日本の証券取引が使えない
  2. iDeCoや積立NISAも使えない
  3. 貯金するだけだと時間がもったいない
  4. 日本の生命保険に入れない
  5. 将来の年金が減額される可能性

上記の通り、日本非居住者になるとこのようなことが起こります。

一つずつ簡単に説明します。

1. 日本の証券取引が使えない

日本非居住者になると、日本の証券会社を使っての取引ができなくなります。株取引などはもちろん、長期的なリターンを狙うETFやインデックスファンド積立などもできません。

現地の海外証券口座を作れば可能ですが、国によっては色んな壁があったりして開設や取引が難しかったりします。

2. iDeCoや積立NISAも使えない

iDeCoやNISAは日本居住者向けのサービスなので、これも使えなくなります。

所得税控除や運用益非課税など何かとメリットの多いこれらのシステムですが、海外駐在員の人にとっては使えなければ何の意味もないです。

3. 貯金するだけだと時間がもったいない

給料のほぼ全額を銀行預金に投資するのは、リターンの面からみてもリスク分散の面からみても、良くないのは明らかです。

一時的な海外出張など、短期的に現地で暮らすならそこまで問題ないですが、何年も長期で駐在するとなるとこの間の時間を出来る限り有効活用したほうがいいです。

4. 日本の生命保険に入れない

日本の積立型生命保険はゴミなので、入るメリットはまったくありませんが、掛け捨てが型の死亡保険などは優秀です。

とくに家族をもつ海外駐在員の方は、自分にもしものことがあった時のために何か保障するものが欲しいのは当然です。

5. 将来の年金が減額される可能性

駐在中の給与体系が、日本本社と現地法人で分担されている人は要注意です。

例えば、以下のような場合です。

給与50万円相当(日本払い給与10万円、現地払い給与40万円相当)

日本の社会保険料の支払いは10万円に対する計算になるので、将来の年金受給額が低くなることになります。

日本人駐在員こそ海外積立・オフショア保険を活用すべし

駐在員こそ海外積立・オフショア保険を活用すべし

とはいえ、海外駐在員は資産形成においてデメリットばかりではなく、日本非居住者ならではのメリットもあります。

海外積立やオフショア保険を、堂々と始められるということです。

日本居住者の場合はある意味でグレーゾーンなので、みんな入ってても声を大にして言えませんが、日本非居住者なので、日本の金商法も保険業法も関係ありません。好きな会社の好きな商品を購入できます。

海外駐在員の方におすすめの投資方法としては、次の3つです。

1. 海外積立(101保険)

いわゆる積立保険です。死亡保険金は101%なので保険というよりは信託の要素が強めですが、分類的にはそうなります。

給料の中から毎月200ドル~など、10年15年かけてコツコツ積立ていくだけです。返戻率は日本の積立保険の比じゃありません。

変額積立、元本確保積立などタイプはいくつかあるので、自分の環境や目的に沿って合う商品を選ぶといいです。

老後の年金について不安な部分もこれで対応可能です。

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2. オフショア生命保険

とくに妻子持ちの海外駐在員の方は、これを活用する方が多いです。

いわゆる日本の積立型生命保険と同じで、死亡保障と積立を同時にできるタイプのものです。

ただし、オフショアの生命保険は日本のものとは違い、返戻率が高いことはもちろん、死亡保険金も年齢に応じて増えていくのが特徴です。

家族を守るのに加えて、老後の年金もこれで対応可能です。

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3. オフショア一括投資

まとまった資金がすでにある方は、一括投資も視野に入れましょう。

例えば、1万ドル~でも魅力的な商品はたくさんあります。積立よりも損益分岐点が早く、返戻率も高い商品も多いので、選択肢の幅は広がります。

独身の方、資産に余裕がある人が検討してみては。

参考までに僕がやってる一括投資の一部をこちらで紹介してるので、興味ある人はどうぞ。

日本の保険はクソ?香港籍の9倍になる驚きの生命保険に一括投資してきた一部始終!

海外駐在員が海外投資を始める方法

海外駐在員が海外投資を始める方法
  1. IFAと契約する
  2. 紹介者(ブローカー)を介してIFAと契約する

上記の2通りです。

IFAと直接契約する

基本的には日本とは違って、お客さんが海外保険会社と直接契約することはありません。

必ず間にIFAという資産運用の第三者機関が入るので、そこと契約する形になります。IFAによって取り扱う商品は異なりますが、お客さんは自由にIFAを選べます。

色んなIFAに直接コンタクトを取って、話を聞いてみるのもいいでしょう。

ただし英語ができることは前提になるので、日本語しか話せないという方にはハードルは高めです。

紹介者(ブローカー)を介してIFAと契約する

そういう方は、IFAとの間に日本人の紹介者(ブローカー)を介するのが一般的です。契約からアフターサポートまで、すべてそのブローカーとのやり取りになります。

東南アジアでもヨーロッパでも米国でも、だいたいどこでも現地に日本人のブローカーはいると思うので、ネットで探して一度コンタクトを取ってみるといいでしょう。

もちろん日本居住のブローカーでもOKです。商品にもよりますが、ほとんどの商品は遠隔のやりとりでも契約可能なので。

ただし残念ながら、日本人ブローカーの中には自分のコミッション利益のことした考えていないゴミ以下のクズがいることを忘れてはいけません。

海外ではある意味定番ですが、日本人を騙すのは日本人です。

そういう輩に引っかかるとハチャメチャな契約をしたあげく何のアフターサポートもされないという悲惨なことになりかねないので、細心の注意を払ってください。

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また、騙すまではいかなくとも、紹介者に言われるままにお勧めされた商品に入るのも、危ないです。

ずる賢い紹介者は、契約させたい商品(コミッション報酬が高い商品)を持ち、あの手この手を使って言葉巧みにその商品に誘導してきます。

説明を聞いて「いいな」と思っても、その場では契約せず一度持ち帰って他の商品を比べてみてください。もっと良い商品だったり、あなたに合う商品が見つかるかもしれません。

僕も知ってる範囲なら相談聞くのでメールしてもらってもOKです。

 

ということで、今回以上です。

海外駐在員の方は今の立ち位置でできる限りの資産形成をはじめていくといいでしょう。

積立NISAやiDeCoが使えないというのはデメリットですが、海外積立を使って長期運用すれば、そのデメリットを回収して上回るくらいの恩恵は手に入ります。

複利は時間を味方につける必要があるので、早めに始めるに越したことはありません。