資産形成

【元本確保】インベスターズトラスト(ITA)S&P500のデメリット・リスクを把握しよう。

どうも、ミムラです。

今回は、海外積立で人気商品の一つである、インベスターズトラスト(ITA)の「S&P500インデックス」という元本確保型の商品。

この加入を検討されている方に向けて、デメリット・リスクなど注意点も含め解説します。

「日本の積立保険より増えるし元本確保型だし安心だよね~」とか単純に考えている人にとっては役立つ記事になると思います。

ではさっそく本題に入ります。

契約前に知っておきたいインベスターズトラスト(ITA)の4つのデメリット・リスク

日本人が大好きな元本確保型のS&P500インデックスですが、もちろんデメリットや注意すべき点はあります。契約前に必ず把握し、納得したうえで投資しましょう。

デメリット・リスクを挙げると、以下の4つです。

  1. 途中で解約すると元本割れする
  2. 途中で減額すると元本確保がなくなる
  3. IFAの移管はできない
  4. 自分で積立てるより手数料が高い

1. 途中で解約すると元本割れする

元本確保タイプなので当たり前なのですが、満期までに取崩し(解約)すると、元本割れして損します。

「元本保証」ならば、どんな条件下で引き出しても元本は保証されますが、「元本確保」は一定の条件下(この場合は満期)でないと元本は償還されません。

元本確保と元本保証の違いについては、以下で詳しく解説してます。

【海外積立】元本確保vs元本保証!違いを理解した上で投資しよう。こんにちは、ミムラです。 海外積立も含め、複数のオフショア投資を実践中です。 さて今回は、タイトルにもある通り以下のテーマで...

必ず決めた満期までは何がなんでも積立てる!くらいの気合で頑張りましょう。

2. 途中で減額すると元本確保がなくなる

契約するときに毎月の積立額を設定するわけですが、S&P500では途中で減額することができないので注意が必要です。

正確に言うと「減額はできるけど減額すると満期時の元本確保がなくなる」というデメリットがあります。

例えば、毎月500ドルずつ積立てると契約したとします。

ところが、数年後にリストラや減給にあってしまい、「家系が厳しいから積立額を200ドルに変更したいな…」みたいなことも考えられるわけです。

無理のない積立額の設定が大切です。

3. 途中でIFA移管はできない

運用を任せるIFAは基本自由に移管はできますが、このS&P500という商品(元本確保型の他の商品も)に関しては、移管を受け入れてくれるIFAは少ないです。

IFAからすると、インデックス系でしかも途中からとなるとさほど利益も出ないので、わざわざ受け入れたくないからです。

とはいえ、インデックス連動なのでIFAの運用成績は関係ありません。サポート面だけ事前に確認しておけば、よっぽどのことがない限り失敗はないです。

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4. 自分で積立てるより手数料が高い

インベスターズトラストのこの商品は、その名の通り米国のS&P500インデックスに100%連動しています。

S&P500インデックスは米国ETFなので、日本からでも証券会社を通せば自分で積立てることができます。

ETFの信託報酬はわずか0.15%/年です。あとは為替手数料くらいでしょうか。

一方で、インベスターズトラスト(ITA)の経由で契約した場合、

  • 管理手数料:1.1~2.0%/年
  • プラン手数料: 10ドル/月
  • 資産管理手数料:アカウント残高0.125%/月

上記の手数料がかかってきます。

この差は大きいです。パフォーマンスに直結するので、自分で米国ETF積立てできる方は自分でやるというのも選択肢に入れるべきでしょう。

とはいえ、この手数料を払ってでもリスクを抑えたい人にとっては、次に紹介するメリットは非常に大きいと思います。

インベスターズトラスト(ITA)S&P500のメリット

ずばり、満期に応じた元本確保がある点です。

  • 10年満期:拠出金の100%元本確保
  • 15年満期:拠出金の140%元本確保
  • 20年満期:拠出金の160%元本確保

満期まで継続して減額せずに積立てた場合の話ですが、上記のような元本確保比率になります。

また、最低限このラインは確保されているので、もちろんインデックス推移の結果によっては、これよりも返戻率は高くなる可能性があります。

そして、この最低ラインを手数料引いて計算すると、だいたい利回りとしては4%程度に落ち着きます。

「4%くらいなら自分で積立てても達成できるじゃん」と思うかもしれませんが、実はそれも半分正解ですが、もう半分には落とし穴があります。

落とし穴というのが、以下のようなケースです。

例えばあなたが、自分でETF積立てしてから15年後に資金が必要になり、引き出したいとします。

ところがその時にタイミングが悪く、リーマンショックのような危機がおこり米国市場全体が急激に落ち込んだら、元本割れしている可能性も全然あります。

ところがITAのS&P500なら、元本確保140%があるので、15年の満期後に引き出すと元本割れどころか140%は償還される仕組みになっているわけです。

この「安心感+期待値」こそが、この商品が人気のある最大の理由です。

投資初心者でも誰でも出来る

あとメリットとして挙げるなら、投資初心者の人にとっては非常に便利という点です。ほったらかしでOKだからです。

自分でETF積立やインデックス積立が出来ないという初心者の人にとっては、加入するだけで全自動でやってくれて、満期時に元本確保もつくわけなので、至れり尽くせりでしょう。

ただ、ほったらかしでやってもらう間にも、ある程度自分なりに勉強しながら知識をつけていくことは大切です。

自分がどういう投資商品を買っているのか、どんな運用成績なのかなど、調べて把握していくことをおすすめします。意外と勉強していると面白いし、ハマるかもしれませんよ。

契約前にしっかり把握しておこう

さて、今回はインベスターズトラスト(ITA)の元本確保型積立「S&P500」におけるデメリットや注意点、またメリットについてお話ししてきました。

最後にもう一度まとめておきます。

元本割れや元本確保がなくなるリスクを把握すべし。契約前に、満期や積立額は必ず無理のないように設定しましょう。

手数料は自分で積立てるよりも高いが、満期に対応した元本確保比率が設定されているので、リスク回避という意味ではその恩恵はデカイ。

このことをしっかり把握したうえで、契約を検討してみてください。

契約してから「思ってたんと違う」では済まないですからねー。お金発生します。積立とはいえ投資商品です。すべて自己責任で行いましょう。

 

IFA選びについてはこちらが参考になります。

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