どうも、ミムラです。
少額投資非課税制度(NISA)が、新しく生まれ変わるようです。
【NISA 24年「積み立て型」新設】https://t.co/3lPRoJLLJJ
政府・与党は、「少額投資非課税制度(NISA)」の一つである「一般NISA」を刷新する方針を固めた。2024年から安定的な資産形成を促す「積み立て型」を加える。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) November 29, 2019
今回はこのニュースに関して、初心者の方に向けて
- NISAの何がどう変わるのか?
- 僕らにとっていいニュースなのか?悪いニュースなのか?
上記について、僕なりの見解を踏まえながらお話しします。
そもそもNISA(ニーサ)とは?
NISAとは、国が個人の投資をバックアップするために作った、良心的な資産形成ツールです。
具体的には、投資した時に発生した運用益が非課税になる制度です。ただし以下の条件があります。
- 年間120万円までの投資額
- 期間は5年間(2023年まで)
ようするに、国が個人の投資をバックアップするために作った、良心的な資産形成ツールです。
現状NISAの3種類がそれぞれどう変わるのか?
現状では、NISAには以下の3種類があります。
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
今回のニュースで話題になっているのは、はじめの一般NISAです。
ただ、すべて変更方針が出ているので、すべて必ずおさえておくべきです。
それぞれ何がどう変わるのか、以下にまとめてみました。
種類 | 現状 | 今後見直しの方向 | さらに将来の方向 |
一般NISA |
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将来は一本化 |
つみたてNISA |
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ジュニアNISA |
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- |
結局NISAとつみたてNISA、どっちが得なのか?
今回何がわかりにくいかというと、「つみたてNISA」があるのに、「一般NISA」で「積み立て型」を新設する、とか言うからややこしいわけです。
もうちょっとネーミングも考えてほしいものです。
で、これまでならば、
- 短中期的な投資をしたいなら「一般NISA」
- 長期的な積立投資をしたいなら「つみたてNISA」
この考え方で間違いなかったと思います。
つみたてNISAについては、僕自身もやっているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
ただ、今回の発表と今後の方針を見る限りも、もしかしたら長期的な積立も一般NISA枠のほうがお得なのでは?と思うところが出てきました。
これは現時点では断定できません。
あくまで仮説として聞いてください。
というのも、もし一般NISAで期間が延長され続けるようなことになり、一般NISAで新設されるという「積立型」でやっていったほうが、限度額も3倍あるので人によってはとてもお得になります。
なぜなら、「つみたてNISA」は年間40万円までという縛りがあるので、毎月3万円ほどが積立限度です。
ところが一般NISAの「積み立て型」ならば年間120万円までとなると、毎月MAX10万円の積立ても可能になります。
なので、月3万円以上の積立投資で運用益を非課税にしたいという人にとっては、もしかすると一般NISAの新設枠のほうが向いている可能性があります。
前述した通り、これは仮説です。正直今後どうなるかはわからないので「こうやるべき」と言えないのが歯がゆいところです。
それに、将来は一本化すると言っているので、結局は長期で見ると大差ないのかもしれません。
ただ一本化するとなると、それはそれで問題点が浮かび上がってきます。それについては下記記事で詳しくまとめています。
制度を作る側、仕組み自体が曖昧
無駄に複雑でチマチマした制度。近年、官僚の政策立案能力が目に見えて落ちてる。最初は予算規模は小さくても良いからスムーズな拡大が容易になる仕組みを作るべきだった。英ISAの他にも米のRoth IRAなど参考にできる制度は色々あっただろうに。https://t.co/Qe9weuimd1
— Willy 🌒米国大学教員 (@willyoes) November 29, 2019
正直、僕もそう思います。この方の言う通り、もっと長期を見据えて制度作りできないものなのかと。
ただでさえお年寄りとか金融に疎い人からしたら、今のNISAとかだってよくわかっていない人多いと思います。
それを5年単位でコロコロ変えられたら、そりゃわからんやろって思います。
わかりにくいものを、さらにゴニョゴニョ弄ってさらにわかりにくくして、こんなので貯蓄から投資にお金を回す人が増えるのか、疑問です。
国民の貯金やタンス預金など、動かいないキャッシュを投資に回させて市場の流れを活発にさせることが、本来国の狙いだったと思うのですが……
こんなやり方だと、投資に前向きになるどころか、余計に保守的になる人が増えるのではと思います。
ジュニアNISA廃止で残念な人は別のやり方もある
ちなみに、ジュニアNISAは予定通り2023年で終了します。
それに関して、中にはこんな声も。
何が一番ショックかって…
ジュニアNISAは予定通り2023年に終了するってことだ😭
くそー😭NISA、24年に新制度 つみたてとの一本化見送り(共同通信) https://t.co/MM2pwLmsZk
— いち@ポイント投資家 (@ichimasa5) November 27, 2019
お子さんがいる人は、ジュニア枠も組み込んでうまく非課税対象を増やしながら、投資してた人もいると思うので、そこはたしかに残念ですね。
まあでも、iDeCoや海外積立とかも並行しながら走らせることで、このあたりはカバーできます。
こちらも参考にしながら検討してみてもらえればと思います。