どうも。賃貸で色んなところに定期的に移り住みたい派、ミムラです。
僕は今年で35歳になるのですが、さすがにこの年になると周りの人達も結婚して子どもがいる人が多いです。
そして、そうなるとみんな検討しだすのが「マイホーム買うの買わないの問題」。
- 今の年齢で買わないとローンが・・・とか、
- 子どもがこれから増えたら手狭になるし・・・とか、
- 奥さんが・・・などなど
まあみんな言い分はあるでしょうけど、僕からすると正直、そんな余裕どこにあんの?って感じです。
まあある人にはあるんでしょうけど・・・大丈夫?無理してない??
中古ならまだしも、もしあなたが”新築マイホーム”という人生の中でも最大の買い物を検討されてるなら、ちょっと待ってください。
これを読んでからでも遅くはない。
人生における価値を置くところは人それぞれ
と本題に入る前に、大前提として人生お金だけじゃないよって話をします。
大事なので、先にもってきました。
マイホーム購入にあたって、僕も資産保全とか資産形成について情報発信してるので、結構周りの人にも相談されることがあるのですが、基本的には相談してくる相手の気持ちに合わせてアドバイスというか助言するようにしてます。
- 買う!と心で決めながら相談してくる人へ→「いいんじゃない?」
- 買うか買わないか迷って相談してくる人へ→「やめとけ」
購入が決まってる人に、いちいち不安要素やリスクの話してもテンション下がって気分害するだけだし、もう決まったものをどうこう言っても仕方ないからです。
逆に、迷ってる人にはちゃんとリスクとリターンの話をします。僕も基本的にはマイホームいらんと思ってる派なので、その理由もふつうに話します。
金銭的価値だけを軸に話をするなら、マイホーム購入は控えがほうがいいです。資産価値としてそもそも疑問だし、金ばかりかかる金食い虫だからです。
ただ、「新築マイホームに住むのが夢なんだ!」「それができずに死ぬなんて耐えられない!」「住むところには絶対妥協したくない!」という人もいると思います。
そういう人ってお金よりもそこに価値を置いてるわけじゃないですか。
なので、そういう人に金銭的なメリットデメリットの話をしても意味ないわけです。
一番厄介なのは、本当は家よりもお金が大事なのに、自分がわからなくなって、なんとなく乗り気になってマイホーム購入してしまう人です。
そういう人は必ず後悔することになります。
「マイホームが資産になる」という洗脳を受けてる人多すぎ問題
マイホームが資産になると思ってる人がいますが、それは99%間違いです。
完全に住宅業界やメディアに洗脳されてます。
たぶんそういう人の思考は以下です。
- マイホームならローン払い終われば自分のものになる
- 賃貸ならいくら家賃払っても自分のものにならない
これ不動産の営業が使う常套句ですね。みんなコロッと騙される。
たしかに、マイホームはローンが払い終われば自分のものになります。
ただほとんどのケースでは、自分のものになる頃には資産ではなく負債になります。
固定資産税+維持費+修繕費などなど・・・マイホームだからといって居住費がタダになるわけではありません。コストはかかり続けます。
さらに言うと、日本においては、買った時よりも売るときのほうが住宅価格が上がってることなんて稀です。
都心の一等地とかならありますが、ほとんどは購入した瞬間からガクッと値下がりし、さらに年数とともに価格は目減りしていき最終的に資産価値はゼロになります。
ゼロというと大袈裟かもですが、実際地方に新築一軒家なんて立ててしまうと、ほんとにそんな感じになります。
建物価値はゼロ、土地の価値も二束三文。
例えば、3000万円で新築購入したとしても、ローン払い終わって売るころには数百万ほどの価値しかない・・・みたいなことになります。
一方で、
「賃貸は家賃を払いつづけるだけで自分のものにならない」
これもたしかに正しいです。でももったいなくはないです。
なぜななら負債を自分のものにするくらいなら、何も手に入らないほうがマシだからです。
それに、賃貸というのはマイホームを所有することに対するほとんどのリスクを回避することができます。
これは重要なポイントですが、”夢のマイホーム洗脳”を受けている人には全く見えていません。
マイホームを所有するには、様々なリスクを自分で引き受ける必要があります。そして、それらリスクに対して盤石な態勢を整えようとすると非常にコストがかかる。
マイホーム購入を検討している人は、下記事でまとめていることを絶対知っておかないとダメです。
マイホームを購入する前にチェックしておきたい6つのこと
- そもそも賃貸では叶えられないのか?
- 資産価値はどの程度見込めるか?
- 売却は視野に入れているか?
- 持ち家リスクはすべて許容しているか?
- 維持費や修繕費も考慮しているか?
- 他人からの評価に左右されていないか?見栄をはっていないか?
このあたりをしっかりもう一度考えたほうがいいです。
一生そこに住むつもりですか?人生何があるかわかりません。できればちゃんと売却まで視野に入れたほうがいいでしょう。
さらにもっと言うなら、自分たちが家を買って、将来的に子どもに相続することも考えてますか?
土地だけ相続ならまだマシですが、ボロ家ごと相続させられたら結構面倒ですよ。解体費用でマイナスになったりするので。
マンションだから大丈夫とか言う人も、甘いと言わざるを得ません。
都心一等地のマンションならまだしも、地方のマンションなんてこれから価値下がり続けますよ。
さらに修繕積立費や管理費、駐車場代など、住んでいる限り一生コストはかかり続けます。ローン払い終わったらハイ自分のもの~タダで住める~とか思ってたら大変です
あなたのその夢や願望は賃貸では叶えられないのか?
とはいえ冒頭で言ったように、家は生活つまり人生に深くかかわる部分。金銭的価値だけで測れるものではありません。
結局のところ、人生において何に重きを置くかは人それぞれだし、もしそれが「新築の家に住む」とか「理想の家に住む」とかだったら、全然好きにしたらいいと思います。
ただ、まずは一度だけでも考えてほしい。
- あなたのその願望は、新築マイホームじゃないと叶えられない願望なのか?
- あなたのその願望は、賃貸では叶えられない願望なのか?
おそらく多くの失敗するパターンの人は、ここをよく考えていません。
考えたよ!って言っても、たぶんまともに理論的に分析できてない人がほとんどでしょう。
たぶん感情論で流されてたり、自分の願望に合うように言い訳を見つけてきて自分を納得させたりして、かなりバイアスがかかった状態だと思います。
ほとんどの人って、新築マイホームに住みたい理由を聞くと、綺麗な家に住みたいとか、広いおうちに住みたいとか、そんなようなことだと思います。
もしそうなら、今どきそんなの賃貸でも全然可能ですから。わざわざ購入して所有する必要はないです。
工夫は必要!資産形成における弱者の戦略
生きるうえでの価値って、もちろんお金だけじゃないけど、お金も大事でしょ。
お金があれば選択肢も広がるし、時間的自由も手に入ります。
逆に、お金がないと多くの人は不安になるし心に余裕がなくなるし、何するにも選択肢が当然限られてきます。
あったほうがいいに決まってるじゃないですか。それくらいお金って大事なんですよ。
そのために出来るはじめの一歩って、無駄な支出を抑えることです。
マイホームってその最たるもので、ここをちゃんと考えられるかどうかで、極端な話生きてる間に資産を形成できるかどうかが、かなり左右されます。
もちろん年収何千万とか何億とか、桁外れに稼ぐ能力があれば別ですが、ほとんどの人はふつうにサラリーマンしてると届かないわけじゃないですか。
せいぜい良くて年収1000万とかそれくらいでしょう。
一般的にはそれでも”勝ち組”とか言われますが、正直全然それくらいの収入では金銭的な自由は手に入りません。
マイホーム購入するにしても賢くやらないと、たぶんずっとお金ない状態で生きることになりますよ。
桁外れに稼ぐ能力があれば別ですが、僕ら一般人はそうやって工夫しないと資産形成なんてできない仕組みになってます。
弱者には弱者なりの戦略があって、それさえしっかり実行すれば、この資本主義ルールのなかでそれなりにうまくやっていけます。
少しでも人生をよりよく、豊かにしていきたいという願望があるなら、ぜひ現実から目をそらさずに工夫して頑張っていきましょう。
ちなみに、すでにマイホームをすでにお持ちの方は、今自分の持ち家がいくらで売れるのか?下のサイトで簡単に調べられるので一度チェックしておくといいですよ。