どうも、ミムラです。
複数の海外保険に投資しながら資産形成しています。
今回は、海外積立を始めるうえで最重要課題でもある「紹介者(ブローカー)の選び方」について、お話ししたいと思います。
いまだに痛い目みる人が後を絶ちません。逆にここさえクリアできれば、そうそうミスはなくなると思います。
ではさっそく本題に入りましょう。
海外積立における悪徳紹介者の見極め方
海外積立で失敗する人の原因は「悪徳紹介者」にあり
海外積立(オフショア保険)というと、詐欺だとか、怪しいとか、騙されそうとか、そういったイメージを持っている人も多いと思います。
まずはじめに言っておきたいのは、海外の保険会社や商品そのものは、至極真っ当な投資商品であることは間違いないということ。
投資計画(月々いくらずつ何年満期で積立てる、など)をミスったり、その商品自体の本当の内容を理解しないまま契約するから、あとになって大変な思いをする人達がいます。
その間違った契約内容へと誘導するのが、悪徳紹介者(ブローカー)です。
海外では定番ですが、日本人を騙すのは、日本人です。
紹介者(ブローカー)の立ち位置を理解すべし
海外積立は、保険会社との間にIFAが入るのですが、そのIFAとお客さんを繋ぐ役目をするのがこの紹介者(ブローカー)です。
イメージとしてはこんな感じ。
お客さん ⇆ 紹介者 ⇆ IFA ⇆ 保険会社
紹介者(ブローカー)たちは複数のIFAと業務契約を結んでいて、僕たちお客さんから契約を取れば、IFAからコミッション報酬が支払われる仕組みになっています。
これは国内保険と似たようなものです。
保険の代理店みたいなところやファイナンシャルプランナーとかが、契約とれば保険会社からコミッション貰ってるのと同じですよね。
ただ、海外保険は間にIFAが入っているというだけの違いです。
悪徳紹介者(ブローカー)が未だに蔓延る理由
もちろんお金目当て、報酬目当てです。
究極のところ、
あなたが損しようがどうなろうが関係なし。自分が不利益を被るわけじゃないし、自分はIFAを紹介しただけなんだからトラブルや面倒なことは知りませんよ。
こういうスタンスの悪徳紹介者がいます。
そういう奴らは、自分の利益を最優先するために、以下のようなクズ行為に走ります。
- 説明不足
- 誘導
- アフターフォロー放棄
嘘をついたりとか、詐欺とまではいかないかもしれません。
ただ、お客さんに不利になるような契約をあえて黙ってさせたり、言葉巧みに誘導したり、契約後はアフターフォローせず音信不通になったりするケースはあるようです。
こんなクズブローカーから契約したらえらい目に合うので注意です。
紹介者(ブローカー)は獲得した契約内容によって報酬が増える
基本的に、紹介者(ブローカー)の報酬は以下の要素によって決まります。
- 積立金額
- 契約期間
契約期間が長ければ長いほど報酬はデカイ、積立金額が大きければ大きいほど報酬はデカイと考えてください。
なので例えば、「満期25年の年数万ドル積立て」とかはめっちゃ嬉しいわけです。
さらに細かな報酬体系はありますが、それは後ほど解説の中に登場してくるのでここでは省きます。
海外積立のこんな悪徳紹介者には要注意!よくあるミスリード5選
とはいえ、悪徳紹介者には特徴があるので、ある程度見分けることは可能です。
どうやって高額な報酬を受け取っているかのシステムがわかれば、あるパターンが見えてきます。
悪徳1. 25年満期など長期契約に誘導しがち
- この商品は25年満期しか契約できません
- 複利効果を活かすには長期積立がベストです
- みなさん25年満期で契約されますよ
先ほどお話しした通り、長期契約に持ち込みたいのは自分が貰える報酬が大きくなるからです。
本来なら、お客さんそれぞれの資産状況や目的によって、適切な契約満期は違ってくるはずです。
そもそも「20年満期や25年満期しかない商品」なんてありません。商品にもよりますが、5年満期のものもあれば、10年、15年満期もあるのが当たり前です。
悪徳2. ”最初の2年間”を強調しがち
- 最初の2年間は頑張って積立てて3年目から減額しましょう
- 最初の2円間だけ積立てたら後は放置でも増えますよ
- 最初の2年間積立てたら、あとは自由に取崩しもできます
このロジックを話すと少し長くなります。
まずはブローカー視点から
基本的にブローカーの報酬は、最初の2年間の積立額によって決まります。
さらに、2年以内に顧客に解約されると、受け取った報酬の一部をIFAへ返金しないといけないシステムです。
なので、ブローカーにとっては、最初に2年だけ頑張ってくれたら、あとはどうなろうが知ったこっちゃないわけです。
「最初の2年間だけ頑張れば……」みたいなことを口にするブローカーは総じてゴミなので、相手にしないようにしましょう。
一方でお客さん視点から見ると
そもそも多くの海外積立では、最初の2年間は「初期口座」と、それ以降は「貯蓄口座」というものに分かれて積立てられます。
「初期口座」のお金は満期になるまで引き出せまん。万が一2年以内に解約したとしても、1円も返ってきません。
「貯蓄口座」への積立金はたしかに取崩しも可能ですが、基本は取崩しせずに積立て続けることで商品本来のリターンを発揮します。
さらに最悪のケースでは、貯蓄口座に移った3年目に積立てを減額したとしても、最初の2年間の積立額によって決まった管理手数料を差し引くと、それによって相殺されてまったくお金が貯まらない、というわけのわからないことになりかねません。
なので、はじめの2年だけ頑張って積立てればいいとか、3年目からは減額できるから楽になるとか、一切信じたらダメです。
この騙され方で痛い目みるケースが一番多いので、注意してください。
悪徳3. 満期後に再投資をすすめがち
- 満期後も余裕があるならその資金を再投資しましょう
- 今ちょうど一括投資できるこんな良い商品があるんです
実際に僕に相談してきて人がいました。
今年満期を迎えるのですが、ブローカーの方から「満期後すぐに資金が必要なわけでなければ、一括で引き出して●●という保険商品に再投資してみてはどうですか」と言われています。どう思われますか?
こんな内容です。
まず、そもそも「一括で引き出しを勧めるのはどうか」という問題があります。
多くの変額積立保険では、積立てが終了した満期後でも、運用は続けてくれます。つまり満期後は置いておくだけで、資金は複利でどんどん膨らんでいくわけです。
なので、一括で引き出すよりも、必要な分だけ定期的に取り崩していったほうが、確実に生涯受け取る金額は大きくなります。
これを説明しないブローカーもいるみたいですが、とんでもないです。これこそ海外積立の旨味でもあるので、特別な理由がない場合は絶対にフルで活用すべき。
また、ブローカーからすれば、別商品に再投資してくれたら、新規で契約をとったのと同じことになるわけなので、報酬が発生します。
一人の顧客から新規契約を複数回とって、儲けれるだけ儲けてやろうという下心が見え見えです。かんぽ生命のやり口と同じようなもんです。
決してあなたの利益を思ってとか、優しさではないので、一旦落ち着いて考えましょう。
悪徳4. 他をディスりながら特定の会社の商品をゴリ推ししがち
- あなにはこの商品がピッタリです
- 他にもありますが歴史や実績でみるとこれが一番です
- 今一番人気があるのがこれです
- 私も実はやってます
まず、「あなたの収入や年齢にピッタリあう投資商品」なんてものはありません。複数ある商品の中から、自分の目的に合った商品、無理のない契約を選択するだけです。
「あなたにピッタリ」なんて言われると、人によっては運命めいたものを感じたり、なおさら興味が沸くのもわかりますが、それこそが売る側の狙いです。
あと多いのが、売りたい保険会社の商品以外の商品、つまり他社商品のデメリットや懸念点ばかりをディスって教えてくれて、誘導しようとするパターンです。
例えばよくあるのが、こんな感じ。
インベスターズトラストは日本人に人気ですが、やはり会社としての歴史も浅いですし、実績もまだないので信頼性という意味では不安ですね。
そういった意味では、RL360(旧ロイヤルロンドン)は100年以上の格式がありますし、歴史と実績という観点から見ると信頼性が高いです。
うちのお客さんもだいたい皆さんこちらを選ばれてますね。
ロイヤルロンドンを売り込みたいブローカーがよく使う常套句です。
もちろん嘘は言ってないですが、それ以外の比較要素(手数料体系やロイヤリティなど)の話を一切しないところがいやらしいですね。
さらに日本人は「みんなやってますよ」とかいうセリフに弱いし、そういった心理学も織り交ぜながら巧に誘導しようとする人が多いので気を付けましょう。
悪徳5. 節税対策になると強調しがち
- ここだけの話、節税対策にもなりますよ
- オフショアなので相続税や贈与税もかかりません
- 海外の銀行口座に着金させれば所得税もかかりません
海外積立で紹介者の人から「節税」というワードが出たら、もう見切りをつけてOKです。
それくらい、この節税対策になるという誘い文句を言ってくる人は、信用できないし、そもそも情報として古すぎます。
今の金融庁の監視の目はどんどん厳しくなっています。
相続税や贈与税対策として、所得税逃れなど、百歩譲って昔はそういったグレーもまかり通ったのかもしれませんが、現代では99.9%不可能です。
「こういう方法がありますよ」という話が出ても一個人の素人ができるわけないので、耳を貸さないでおきましょう。
節税とかは考えずに、純粋に投資商品として判断してください。
以上、5つのよくある悪徳紹介者の事例をお話ししましたが、だいたい特徴としてまとめると、こんな感じです。
- 情報を制限して渡してくる
- 説明不足である
- 誘導、ミスリードしてくる
- 耳障りの良いメリットしか話さない
- リスク面やデメリットにはあまり触れない
こういった片鱗を少しでも感じたら「カモられる」という意識を持ちましょう。
海外積立は基本的に長期になるので、契約してからあとになって「ミスったから途中解約したい」では元本割れして損するだけです。
商品によっては一部取崩し、減額などもできないものもあるので、事前に必ず確認して無理のない積立計画を立てることが大切です。
海外積立で悪徳紹介者に引っかからないための4つの対策
- 複数の人の意見を聞く
- 自分でも必ず調べてから契約する
- 不安要素はすべて解決するまでぶつける
- 実際に投資をしている人(経験者)の話を聞く
最後に、これまでお話したような悪徳紹介者と関わらないようにするため、海外積立投資を健全に進めるために、必要なことをまとめておきます。
対策1. 複数の人の意見を聞く
医者でいうセカンドオピニオン、サードオピニオンの発想です。
ひとりのブローカーだけから話を聞くより、色んな人から話をきいたほうが情報の正確性は上がるに決まってます。
一人の人間が言うことだけを鵜呑みにするような人は、今後どんな投資をするうえでも騙されると思います。性善説も結構ですが、根本的なところから変えていきましょう。
対策2. 自分でも必ず調べてから契約する
紹介者(ブローカー)の話は、情報を制限している可能性があります。または最悪の場合、嘘を言っている可能性、間違えている可能性もあります。
ググれば今時何でも情報は手に入るので、自分である程度調べて情報の正確性を確認しておきましょう。
できれば日本語だけでなく、英語でもググって調べるとより多くの情報に触れることができます。英語がわからない人も翻訳機能を使えばできるので、ぜひトライしてみてください。
対策3. 不安要素はすべて解決するまでぶつける
日本人の悪いクセで、「わからないのに質問しない」があります。
紹介者(ブローカー)が無料相談してくれてるからといって、遠慮する必要はありません。なぜなら契約すれば彼らは報酬が貰えるからです。
わからないことはわかるまで聞きましょう。
不安なことは不安じゃなくなるまで聞きましょう。
納得できないことは納得出来てから契約しましょう。
対策4. 実際に投資をしている人(経験者)の話を聞く
「あなたが契約することによって金銭的利益が発生する人間」の言うことは、多かれ少なかれバイアスがかかっていると認識してください。
できれば、あなたの契約にお金が一切絡まない、完全な第三者である経験者に話を聞くことが望ましいです。
周りにそういう人がいれば一番ですが、たぶん多くの人は、そういう人がいないから聞けないし、悩むし、悪徳紹介者のいいように騙されるんだと思います。
とはいえ、今どきSNSでもネットブログでも何でも、そういう人にコンタクトを取る方法はいくらでも探せばあります。
やるかやらないか、です。
僕もはじめは頼れる人なんていなかった
僕の話をすると、海外積立を始めるときは、実際まわりにやってる人なんかいなかったし、経験者の知りたいもいなかったので、ここで紹介した1~4の対策で行動しまくりました。
その中で、新しい出会いがあったり、紹介があったりで、今は納得して投資出来ているし、色んなリアルな生の情報が入ってくる環境も出来てきつつあります。
「もっとこうやれば良かったな」とかはしょっちゅうありますが、事前に最善を尽くしているので想定しうる最悪のケースは避けられてます。
それに結局は、そういうのすべて諸々、経験値にもなっています。
ということで以上になります。
質問等あればこちらからお気軽にどうぞ。
悪徳紹介者の養分にならないように、出来る範囲で行動してみてください。この記事が少しでもあなたの一歩を手伝うことができれば嬉しいです。