突然ですが、みなさん「タイムバンク」ご存じですよね?
まさかですけど、
- 名前は聞いたことあるけど実際よくわからない
- そもそもどういう仕組み?どやって使うのよ?
……なんて人、いないですよね。
ね?大丈夫だよね?
かくゆう僕は、最近までよく知りませんでした。
なんとな~く、ざっくりとしか。
ただ、興味だけはすごいあった。
新しいサービスとしても投資対象としても。
なので、さっそく実践しながら同時にタイムバンクのについて改めて勉強しなおし、
さらにこれから始まる新しい経済の形についても考察してみました。
思考の整理の意味も込めて、多少簡略化してまとめておきます。
そもそもタイムバンクって何なのよ?
https://www.youtube.com/watch?v=8HtkSXvAirU
タイムバンクは、人の時間を10秒単位でリアルタイムに売買できるサービス。
自分の時間を売りたい人と、その人の時間を買いたい人をつなぐ、
いわば「時間の取引所」です。
株式会社メタップスが2017年9月リリース、運営しているサービスで、
スマホのアプリでのみ利用することができます。
[aside type=”normal”]リリース当初はiOSアプリのみでしたが、
2017年12月25日にAndroidアプリもリリースされさらに利用者が急増しました[/aside]
インストールから初期設定について知りたい方は下記を参照してください。
[kanren postid=”8489″]
タイムバンクはどうゆう仕組み?どうやって使うの?
仕組みは簡単です。
こちらをご覧ください。
すごく簡単に言うと、タイムバンクを利用するにあたって
- 人の時間を買って使ったり、他の人に売ったりできる「お客さん側」
- 自分の時間を発行して売ってお金を稼ぐことができる「発行する側」
この2つのユーザー立場があります。
基本的には誰でも両方のユーザー立場で利用できるサービスですが、
「発行する側」になるにはある条件をクリアしないとなれないので
このあたりも後ほど詳しく解説していきます。
んじゃまずは、具体的な使い方についてみていきましょう。
タイムバンクの基本的な使い方は大きく2通り
使い方1. 他人の時間を売買する、保有する(お客さん側)
まず、人の時間を買って使ったり、他の人に売ったりできる「お客さん側」ユーザー。
僕も含め一般の人はだいたいこっち側のユーザーがほとんどでしょう。
こちらは、スマホにアプリをダウンロードして必要事項を入れれば、
今すぐに誰でも始めることができます。
これを見てもらえればわかりますが、使い方は大きく4通り。
1. 時間を買う(欲しい人の時間を10秒単位で買える)
これはそのまま。
時間発行者のなかから、好きな人の時間を10秒単位で市場価格で買うことができます。
時間を購入する目的は、次の2、3、4のどれかになります。
2. 時間を使う(買った人の時間をリワードに沿って使うことができる)
時間を購入したら、その人のリワード内容に沿って時間を使うことができます。
「リワード」というのは、わたしの時間を買ってくれたらこういうことに使えますよ~ていう
まあいわば商品、特典みたいなものです。
リワード内容や規定は時間発行者がそれぞれに決めます。
かなり細かく設定できるので、ほんとに人によってさまざま。
例えば、
ホリエモンこと堀江貴文さんなら
他にも女性だと、
あやまんJAPAN率いるあやまんさんなら
こんな感じですね。
これらすべてアプリで確認することができます。
普通に色んな人のリワードを見るだけでも結構面白いですよ。
[aside type=”normal”] ちなみに個人だけでなく法人がリワード目的で
その人の時間を購入することも全然アリです[/aside]
3. 時間を売る(購入した時間を市場価格で売ることができる)
購入したけど使わなかった時間は、欲しい人にその時の市場価格で売ることができます。
ただし、市場価格は常に変動します。当然ですが。
簡単に言うと、
その時間発行者の時間を買いたい人が多ければ価格は上がりますし、
逆に売りたい人が多ければ価格は下がります。
まあつまり、株みたいなもんです。
うまくいけば買ったときより高値で売れるのでその利ざやで儲けることもできますし、
下手したら買ったときより価格が下がっていて損する可能性もある。
※本当は株とは微妙に違いますがわかりやすくイメージしてもらうための例えです。怒らないでね。
4. 時間を持つ(時間発行者の時間を買って保有し続けて応援する)
時間発行者の活動を応援したい場合には、時間だけ購入して保有するということも可能です。
使ったり売ったりしないで、そのまま持ち続けるわけです。
「タイムオーナー」なんて名前もついてます。
タイムオーナーがいると、時間発行者からしてみれば
自分の時間(リワード)も使わずになおかつお金が集まるわけなので、
その時間とお金でより活動しやすくなるわけですね。
僕たち時間を買うユーザーの立場としては
時間発行者に出資するようなイメージでしょうか。
これで頑張んなよ!応援してっから!みたいな感じです。
時間の買い方、入金方法については下記記事を参考にしてみてください。
[kanren postid=”8818″]
使い方2. 自分の時間を売る(発行する側)
先ほどはお客さん側からみたタイムバンクの使い方でしたが、
もちろん自分が時間を発行して売る側のユーザーになることも可能です。
ただし、それには一つだけ条件が。
時間発行者になるためにはタイムバンクで発行者申請をして
その審査に合格する必要があります。
例えばあたなが、自分の時間を発行したくてタイムバンクに申請するとします。
するとそこで「影響力偏差値」というものが算出されます。
これは、あなたのFacebookやTwitter、Instagram、Youtubeなど
SNSでのフォロワー数やリツイート数、他人とのやりとりなど
色んな要素で総合的に判断されるみたいですね。
(アルゴリズムは公開されていませんが現段階では
AIだけでなく人間の目視も入っているという話です。)
で、ここではじき出された偏差値が
- 30歳以下は偏差値54以上
- 31歳以上なら偏差値57以上
でないと時間発行者として登録できません。
そう……。
なので、参入ハードルとしては結構高めです。
とりあえず、ネットである程度人気がないと無理ですね。
SNSやってない人はまず確実に通りません。
判断基準ナシということになるので。
ただ、今の段階では57が合格ラインというだけで、
今後は50とか45とか徐々に下げていく方針のようです。
「偏差値」で自分の価値が判断されると思うとなんだか怖いような気もしますが、
申請するのはタダなので興味のある人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
【追記】タイムバンクの新機能や色んなサービス、使い方が続々追加!
リリース当初のタイムバンクは「時間を買う」「時間を売る」という、個人の時間売買に特化したシンプルなものでしたが、最近では色んな新しい機能やサービスが追加されています。
当初からこれまで追加された新機能や新サービスについて、タイムバンクの歴史を追ってまとめておきます。
サービスリリース(2017年9月)
タイムバンクが個人の時間を売買する時間の取引所としてサービススタート。時間の価値を可視化したまったく新しい金融サービスとして注目を浴びる。
エンタメ事業に参入(2018年5月)
ツインプラネット社の「ドリーミングモンスター」とコラボ企画を打ち出し、タイムバンクでアイドルの時間が販売されるようになります。
これによって、時間の売買による利ざや目的のユーザーだけでなく、アイドルの時間を買って自分のために歌ってもらうなど時間を使うユーザーが増加します。
また、同年8月にはエイベックスと合同会社を設立し、秋元康氏プロデュース「劇場4ドル50セント」がタイムバンクで時間を販売し話題になりました。
出品機能が追加される(2018年12月)
これまで時間単位でしか販売できなかったのが、仕事単位で個人のスキルを販売できる「出品機能」が追加される。
これまでにあった似たようなサービスで「ココナラ」や「タイムチケット」をイメージしてもらえばOK。
割引クーポン、タイムセール機能が追加される(2019年3月)
さまざまな商品やサービスの「割引クーポン」「タイムセール」機能が追加され、これまでとは大きく路線が変わりました。
時間の売買だけでなく、さまざまな商品やサービスを格安で購入したり体験できるようにまでなります。LINEとかメルカリとかスマートニュース等でもうお馴染みのやり方ですね。
おそらく新しすぎるサービスがゆえに一般人の多くに理解されず、ユーザー増加に伸び悩んでいたのだろうと思いますが、ここに来て大きく動きます。
タイムバンクのテレビCMスタート(2019年5月)
現在(2019年7月時点)、タイムバンクは当初の時間売買の取引所だけでなく、「スキマ時間を活かしてショッピングや食事や宿泊が格安で体験できるアプリ」という大きな枠組みでユーザーを獲得し、これまでより幅広い使い方が可能になっています。
このテレビCMの効果もあり、ユーザー数は一気に10万人を突破。急成長するタイムバンクに注目が集まっています。
タイムバンクの決済手段、手数料は?
決済は「日本円」で行います。
リリース前はビットコインと日本円、両方で決済できるはずの予定でしたが、
今のところ使えるのは日本円のみです。
ただ、メタップス社長である佐藤さんもおっしゃってましたが、
近いうちにビットコインでも取引できるようになるとのこと。
もしかしたら、そのうちビットコインだけではなく
複数の色んなトークンで自由に時間を取引できるようになるかもですね。
あと、タイムバンクでは時間を買ったり売ったりするとき、
日本円を入出金するときなどそれぞれにもちろん取引手数料はかかってきます。
入金手数料
- 50,000円未満だと540円
- 50,000円以上は1.08%
取引手数料
- タイム購入時に購入金額の1.08%
- タイム売却時に売却金額の1.08%
ご覧の通り、どう見るかは人それぞれですが、僕個人的には高っと思ってます。
横道に逸れるので詳しくはここでは省きますが、
投資対象として考える人のためにこちらの記事でじっくりお話ししています。
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タイムバンクの目的とは?実現したい3つのこと
タイムバンクには明確な「ミッション」があります。
タイムバンクは様々な空き時間を有効活用できる「時間市場」の創出を通して、個人が主役の新たな経済システムの実現を目指しています。
時間の価値を再認識してもらうことで、人々の働き方や生き方を変えていきたいと考えています。
うん、ちょっとわかりにくいかもなので、
大きく3つに分けて考えてみましょう。
タイムバンクでは次の3つを実現したいと言っています。
実現したい1. 個人が主役の経済
今の経済は多くの人が会社という組織に所属してお金を稼いでいます。
もちろん個人で稼いでいる人もいますがそれもごく少数でしょう。
でもそうじゃなくて、自分の得意なことや好きなことや専門性を活かせて
個人がそれぞれで独立して稼いで行くのが当たり前の経済を目指すと。
でもこれって、実際今なりつつありますよね。
まさに「好きなことで生きていく」Youtuberとか、
結構その典型例じゃないかと思います。
今よりさらに個人が主役の経済が進んでいってそれが当たり前になると、
- 会社に所属して専業として働くサラリーマン
- 一ヵ所からしか収入源がない人
こんな人のほうが「え?逆にすごい!レアだね!」みたいになってくるかもしれません。
実現したい2. 時間を通貨とする経済
時間が大事だなんて、みーんなわかってると思います。
ただその価値がちゃんと可視化して通貨のように機能することはありませんでした。
タイムバンクではそんな経済が現実になると。
例えば土地は「空間」としてすでに資産価値として認識されていますよね。
それの「時間バージョン」と考えるとわかりやすいかもしれません。
実現したい3. 経済を選べる時代
「職業や結婚相手は自分で選べるのに、経済だけ選べないのはおかしい」と
メタップス社長の佐藤さんはずっと思っていたそうです(すごい考え方…)。
ここでいう選べない経済というのは、今の「資本主義経済」ですね。
資本主義ではお金だけが価値と認識されていて、
お金にならないものは基本的に価値がないと判断されます。
でも、本当はお金にならなくても
価値のあるものって絶対昔からあるわけじゃないですか。
例えば、Aさんの得意なこと・好きなことがお金には換算できないけど
どこかにいるBさんにはものすごく価値のあることだってあるかもしれない。
つまり、みんなお金以外の価値の存在は知ってるけど、
それを価値として機能した経済を作る技術や仕組みがなかったわけです。
これからは、そういった今まで可視化できなかった価値が
テクノロジーの発達によって可視化されみんなが認識するようになり、
お金を価値とする経済以外にも色んな価値で経済が生まれます。
そして、僕たちはどの経済で生きていくかを自由に「選べる」ようになる。
興味深いですね。
[voice icon=”http://fali.jp/wp-content/uploads/2017/06/mimura.png” name=”三村” type=”l”]資本主義から進化した、お金以外の価値が経済として成立している世の中。
メタップス社長の佐藤さんは書籍の中でこれを「価値主義」と表現しています。[/voice]
何が違う?タイムバンクが他サービスと異なる3つのポイント
ここまで読んでもらって少し詳しい人なら、おそらく
「ん?VALUとどう違うんだ?」
「クラウドファンディングみたいなもん?」
「あータイムチケットと同じ感じ?」
みたいな声が出てくると思います。
まあ、ごもっとも。
僕もはじめはそんなことを思いました。
買い手からするとVALUやタイムチケットにも似てますし、
売り手からすればクラウドファンディングにもなりえますよね。
ただ、タイムバンクがこれまでのサービスと決定的に違うところ。
次の3つあります。
- 購入した時間を第三者に売ることができるという点。
- 時間発行者ではなくマーケットによって市場価格が決まるという点。
- 市場価格が暴落してもその「時間」は使うことができるという点。
ようは時間に「資産価値」を持たせてるということです。
これまでのサービスとは大きく異なる画期的なところだと思います。
もちろん、画期的な新しいサービスゆえに考えられるリスクもありますが。
VALUとタイムバンクの違いについて詳しくはこちら。
[kanren postid=”10063″]
タイムバンクの恩恵を享受しやすい人、しにくい人
これからタイムバンクの利用者がどんどん増えていって、
タイムバンクの目的でもある
- 個人が主役の経済
- 時間を通貨とする経済
- 経済を選べる時代
これらが現実になってくるとしたら、
一体じゃあ、どんな人が恩恵を受けやすいのか?
逆に恩恵を受けにくい人はどんな人なのか?
ちょっと考えてみました。
タイムバンクの恩恵を受けやすい人
- お金を稼ぐのは苦手だけど好きなこと情熱を持てることがある人
- 組織に所属するのが嫌いな人、個人で何かしたい人
- お金になりにくいけど社会的に意義のある活動をしてる人
- 人を楽しませたり感動させたりする能力にたけた人
- 10~20代の若い世代
タイムバンクの恩恵を受けにくい人
- すでにビジネスでうまく成功してる人
- 会社の仕事にやりがいを感じちゃんと給料もらえてる人
- 好きなこと、趣味、情熱をもてることがない人
- 40代以降の世代
基本的に恩恵を受けやすいのは、
現時点でお金を稼げてなくてでも特技や情熱をもてることがある人だと思います。
タイムバンクの言う経済が実現しはじめると、
情熱のある個人がものすごく活躍できるようになります。
ちなみに中国では、すでにそういう経済が成立しつつありますね。
インフルエンサー的な圧倒的な影響力をもつ個人を
企業が取り合うような状態になってます。
あとやっぱり、若い人のほうが恩恵を受けやすいのは確実。
たぶん「時間」が価値として当たり前に機能している世界に
生まれ育つことになるので、あたりまえのように適応していくと思います。
物心ついたときから普通にインターネットがある世界にいた僕たちが
インターネットを使ってるのと同じ感覚です。
もはや「恩恵」とすら感じないレベル。
逆に年配の人はおそらく新しい経済に違和感を感じて
素直に受け入れられない人がどちらかという多いと思うので、
そういう意味では恩恵は受けにくいのかなと思います。
[voice icon=”http://fali.jp/wp-content/uploads/2017/06/mimura.png” name=”三村” type=”l”]ただ、ちょうど世代的に中間くらいである僕と同じ30代は……
難しいところだと思います。
新しい経済も選べるし、既存の経済も選べる。一番迷う世代かもしれません。[/voice]
あと誤解する人もいるかもなのでいちおう言っておきますが、
恩恵を受けにくい人=損する人ってことじゃないですからね。
経済が選べるようになれば、
今の資本主義でうまく稼げてる人は今のままでいいわけですし、
そうでなければ自分が得意なところ、有利なほうを選べばいいだけです。
「選べる」というのはそういうこと。
便利。めっちゃ便利よ。
イイことしかないような気がしますね~。
タイムバンクで本当に「これから来る」のか?
明らかに「来る」。
来るというのはタイムバンクがではなく、タイムバンクなどの
新しいテクノロジーやサービスによって実現する新しい経済が。
タイムバンクがリリースされメタップス社の佐藤さんの書籍「お金2.0」を読んで、
これまでより現実味を帯びてさらに強く思うようになりました。
ぜひご一読を。
時間以外にも、これまで可視化できなかったお金以外の価値が
どんどん再認識され経済が生まれるようになると、
僕たちの生活もガラリと変わるんじゃないかと思います。
そうなるとお金自体に価値がなくなるかもしれませんし、
もっと別の価値あるものが出てきていても不思議ではありません。
投資や資産構築という面からも、
そういった未来の方向性やイメージをなんとなくでも掴んでおくことは大事かと思います。
おまけ特典 ~コード入力で300円GET~
[voice icon=”http://fali.jp/wp-content/uploads/2018/02/mimurakeisuke2.png” name=”三村” type=”l”][2yi71c]
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